発達障害4つの種類について

2021年6月23日


生まれつきの脳発達の偏りによって生じる『発達障害』。近年では大人の発達障害も注目されるようになり、発達障害という言葉は一般にも広く広まってきたと思います。
しかし、注目されているADHD以外の発達障害のことはまだ詳しく知られていないのが現状です。この記事では子供の発達障害について、大まかに3つの種類に分けて症状を紹介しています。

ADHD(注意欠如・多動性障害)

近年話題に上ることも増え、かなり理解の進み始めたADHD。注意欠如・多動性障害と呼ばれることもあります。注意欠如・多動性の名の通り、主な症状としてその二つが挙げられます。
注意欠如・不注意は『じっと座っていられない・集中できない・忘れ物や失くし物を頻発する』などの具体的な症状があります。学校に通うようになると授業に集中できなかったり、忘れ物が多かったりなどが目立ちます。
多動性は『常に動いていないと気が済まない・衝動的な行動を取ってしまう』などの落ち着きのなさが目立ちます。
どちらも学校生活において注意されてしまうことが多く、怒られたことによって自信を喪失したり二次障害などが起こってしまうことがあります。

自閉症スペクトラム障害(ASD)

先天的な発達障害の一つである自閉症スペクトラム障害。社会性や対人関係・コミュニケーションにおける障害・興味の極端な偏りなどの症状が挙げられます。
他人とのコミュニケーションが極端に苦手なため、学校でなかなかお友達を作ることができなかったりふさぎ込んでしまうこともあります。さらに、興味や趣味に没頭することも多く、物事の方法や種類に強いこだわりを持っている子もいます。自分のペースが崩れることを嫌がるので、一人で遊ぶことが多くなりがちです。
自分の気持ちなどを制御できず癇癪・パニックを起こしてしまうのも自閉症スペクトラムの症状の一つです。

学習障害(LD)

読み・書き・計算のどれかが極端に苦手なのが学習障害。
読み書き計算の勉強の面の症状のため、小学校3~4年生の学校の勉強が本格的になってくるあたりで学習障害に気づく子が多いです。読字障害・書字障害・算数障害のどれになるかで症状が変わってきます。
全体的な知的発達には遅れがないため、周囲や親も気づきにくいです。そのため「どうして簡単なのにわからないの?」「もっと頑張って勉強しなくちゃ」などの声掛けをされてしまうことがあり、そのせいで自信を喪失したり勉強そのものが嫌いになってしまう子も少なくありません。