自閉症スペクトラム障害の子供との接し方

2021年6月23日

発達障害の子供との接し方を考えよう

発達障害というのはどの症状においても周囲の理解が必要不可欠です。発達障害の子供を持つ保護者だけではなく、一人一人が発達障害の子供との接し方を理解することが大事になってきます。
この記事では【自閉症スペクトラム障害】の子供とどう接したらいいか、アクシデントが起きたらどんな対応をしてあげるべきかを見ていこうと思います!
 
 

感覚過敏

自閉症スペクトラムの主な症状の中に感覚過敏があります。聴覚・触覚・痛覚・視覚など……どんな感覚に過敏になってしまうかは人それぞれですが、特定の刺激や複数の刺激に過敏に反応してしまう子が多いです。
例えば聴覚過敏を例に挙げると、救急車や消防車のサイレンの音などだと普通の人でもある程度理解できます。しかし、些細な感覚過敏の子にとっては車やバイクの音も強い刺激になってしまう場合があります。

どう対応する?

感覚過敏については、その子の苦手な刺激について事前に知ってあげておくことが最も大切です。保護者にその子の感覚過敏について聞いておきましょう。
また、保護者は先に周囲の人にその子の感覚過敏について伝えておいてあげましょう。学校の先生や放課後等デイの指導員は理解がありますが、周囲の保護者やお友達はわからず驚いてしまう方もいます。細かく説明しておくようにしたいです。
 

パニック

自閉症スペクトラム障害の子供によくみられるのが、特定の状況下で起こってしまう『パニック』です。
上記の感覚過敏が原因でパニックを引き起こしてしまうこともありますが、子供本人の気持ちや機嫌が原因であったり、体調が原因であったりするため、一概にこういう時に起こると断言はできません。なので「どうして今?」というタイミングでパニックになってしまうことも多く、保護者の方も戸惑う場合がほとんどです。

どう対応する?

できるだけパニックは事前に回避するのが、その子自身のためでもあります。難しいとは思いますが、どんな状況でパニックを起こしやすいのか・何が引き金になっているのかをできるだけ理解し、それを避けてあげられるようにしたいです。
そうはいっても、簡単に回避できないのがパニックです。パニックを起こしてしまった場合は無理やり止めに入るのではなく見守ってあげることが大事です。学校など、保護者の目につかないところでパニックになった場合も考えて、周囲の人にはパニックの症状を事前に伝えておくようにしましょう。